当時熱狂した都市伝説を改めて読んでみた話

 

 

遡ること15年近く前、中学3年生の僕は修学旅行で東京にいた。キャリア教育の一環で、東京で働く社会人のお話を聞いてこいという課題を与えられ、某AV機器メーカーの本社へ企業訪問をした。

後々分かったことだが、どうやら我が中学校は劇団四季やらルミネ・ザ・よしもと等の公演が軒並み抽選に外れ、東京で2泊3日をやり過ごすための苦肉の策だったように思う。

とにかくガバガバのスケジュールだったこともあり訪問先の会社に着くまで相当時間が余っていたため、本屋で立ち読みをして時間を潰しているときにふと目についたのが都市伝説の本だった。

 

ハローバイバイ関暁夫の都市伝説である。

 

隠れミッキーの秘密やら東京メトロの秘密やらが書かれており、東京という街に放たれたこじらせ中学生がワクワクするのにはもってこいだった。内容は2007年当時の自分が見ても胡散臭いものもあったが、改めてこの2021年に見ることで再発見もあるかと思いブログに指を進めた次第である。

 

以下、面白かったと思うトピックをいくつか書いてみる。

 

1. 携帯電話の最終型

携帯の形が未来では変わっていることが言及されており、身体にマイクロチップを頭と手に埋め込み、骨伝導で電話できようになると予言していた。Bluetoothイヤホンで手に携帯を持たず会話していたり、骨伝導型のイヤホンが登場しているという点では多少近いのでは?と思う。

一方で、スマートフォンやそれに近しい物の存在は触れられていないが。

 

2. アインシュタインの秘密

直接アインシュタインには関係ないが、漫画AKIRAについて言及されている。手のひらでビッグバンを発生させ、エネルギー革命が起きるという内容だった。この内容自体は2021年現在では現実になっていないように思う。

注目したいのはAKIRAに目をつけているという点だ。記憶にも新しいが、AKIRAでは2020年の東京オリンピック開催や延期議論についての描写があり、予言ではないかと噂されていた。やはり不思議な漫画だ。

 

3. ケネディと宇宙

2039年マヤ文明オーパーツアトランティスなどの謎が明かされる年とされている。これ自体はまだ未来の話だが、実は2013年もターニングポイントになる年だったらしい。

筆者の関氏によるとアメリカは重大事件から50年が経過すると国家機密を公開するらしく、2013年はケネディ大統領暗殺の50年後にあたる。そこで、未確認飛行物体は実在すると発表されるとのことだった。ケネディと宇宙人の関係性は唐突に語られておりツッコミどころ満載ではあるが。

実際のところどうだったのかというと、アメリカ国防総省から2017年に3本の動画が流出し、後に正式に声明を出した。動画は海軍の戦闘機のパイロットが撮影したもので、未確認飛行物体が写っており、政府も『動画に見られた現象は未確認に分類される』としている。事実上、政府が未確認飛行物体の存在を認めたとし一部界隈では盛り上がっていた。年数の違いはあれど、予言は当たってと言っても不思議ではないかもしれない。

 

いかがだったでしょうか(クソまとめブログ風)

 

正直、54トピックもあるなかで3つくらいしかマトモなのもない、とも言える。占いも同じだが、当たった事だけを大声で取り上げて、外れたことは大きくは言及しないというのがこの手の商売の本質だと思う。(これをラジオで島田秀平に面と向かって言う有吉も面白いのでぜひ聞いてみてほしい)

それでも、不思議と魅了される部分がある都市伝説、自粛期間中に頭を使わずに読むにはちょうどいいので、あらゆる暇つぶしに飽きた人はぜひ読書の入り口にオススメしたい。

 

信じるか信じないかはあなた次第です。(これが言いたかっただけ)